VIウイルス学的抑制が長期に安定して得られている患者での薬剤変更
2.「ウイルス学的抑制が長期に安定して得られている患者」の定義
本ガイドラインでは「ウイルス学的抑制が長期に安定して得られている患者」は、「血中HIV RNA量が50コピー/mL未満で6ヵ月以上に渡って持続している患者」と定義する。薬剤変更の主たる対象は、DTG/3TC・DTG/RPV・RPV/TAF/FTCの添付文書の記載のように、ウイルス学的治療失敗の経験がなく、切り替え前6ヵ月間以上においてウイルス学的抑制(血中HIV RNA量が50コピー/mL未満)が得られており、有効成分に対する耐性関連変異を持たず、切り替えが適切であると判断される患者である。変更前の患者背景や、変更する新規組み合わせによっては、BIC/TAF/FTCへの変更のように短期間(3ヵ月以上)のウイルス学的抑制で変更できることもある。