抗HIV治療ガイドライン(2022年3月発行)

XI結核合併症例での抗HIV療法

4.HIV感染症合併結核の治療

 感受性菌であれば、非HIV感染者における結核と同様に抗結核薬によく反応する。治療法としては、イソニアジド(INH)、RFP、ピラジナミド(PZA)、エタンブトール(EB)(あるいはストレプトマイシン)の4剤を2カ月間投与し、その後INH、RFPの2剤を4カ月継続して、全治療期間を6カ月とする、いわゆる短期療法でよいとされている10)。しかし、6カ月治療では再発率が高く、治療期間を延長した方がよいという報告があり14)、適切な治療期間については議論がある。臨床的に効果の遅い症例や3カ月以上結核菌の喀痰培養が陽性の症例では治療期間を3カ月間延長すべきである10)

 多剤耐性菌の場合は予後不良であるが、感受性の残った薬剤とフルオロキノロン製剤などを用い、長期の治療が必要となる。

 しかし、多剤耐性結核に対するベダキリン、プレトマニド(本邦未承認薬)、リネゾリドの新治療では、HIV陽性者と陰性者の間で、治癒率、重篤な副作用、死亡率に差がなかったという報告がある15)

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