抗HIV治療ガイドライン(2022年3月発行)

XIIIHIV/HCV共感染者での抗HIV療法

16.DAAによるHCV排除の肝臓以外への影響

 DAAによるHCV排除は炎症マーカー改善138)、さらには骨密度の改善61)、血管の炎症の改善139)などHCVの肝外徴候にも効果が認められる。ただしHCVの排除が容易に行えることで感染のハイリスク行為に手を出しやすいことも指摘されている。また、HCVが容易に排除可能になったことで生命予後を規定する因子がHCVから他部位の癌など肝臓以外に変化してきており、HCV単独感染者と同じ方向に変化してきている140)HIV/HCV共感染者に対してDAA治療を行った後に活性化CD4細胞は減少するが141)、DAA治療を行った後もメモリーT細胞の活性化、それによるサイトカイン応答の低下などの免疫老化は持続する142)ため、肝臓以外の発癌リスクも高い143)。HIV/HCV共感染者に多いのは腎臓、肺、および炎症関連の癌であると報告されている144)

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