抗HIV治療ガイドライン(2022年3月発行)

XI結核合併症例での抗HIV療法

6.潜在性結核感染症の治療

 米国ではHIV感染者に対してはツベルクリン反応(ツ反)を行ない、硬結が5mm以上を陽性とし、結核の感染ありとしている。これらの患者では活動性結核を合併しているかどうかの精査を行ない、活動性結核がない場合は潜在性結核感染症の治療としてINHの投与(300mg/日を9カ月間)を行なうとしている10)。本邦ではBCGの施行例も多く、HIV感染者におけるツ反の評価は難しい。

 結核感染診断法としてはインターフェロンγ遊離測定法(Interferon-Gamma Release Assays:IGRAs)が普及し、ツ反よりも感度および特異度が高い。HIV感染症合併結核例での有用性が示唆されている。現在、クオンティフェロン®-TBゴールドプラスとT-スポット®TBが使用できる。免疫機能が著しく低下した症例では陽性コントロールにも反応しなくなり判定不可例が出る可能性があるが、後者のほうが感度が高いという報告が多い。

PAGE TOP