抗HIV治療ガイドライン(2022年3月発行)

XIIIHIV/HCV共感染者での抗HIV療法

5.HIV感染症が肝発癌に及ぼす影響

 HCV感染症で最も大きい問題は肝細胞癌の合併である。米国とカナダの大規模HIVコホートの解析結果によれば肝細胞癌はHIV単独感染者やHIV/HBV共感染者よりもHIV/HCV共感染者に多く、MSMよりも静注薬物使用者に多いこと、その中では血中HIV RNA量が多くCD4数が少ない人がよりハイリスクであることが報告されている41)肝細胞癌に関しても共感染例は単独感染例に比べて感染から発癌までの時間が短く、より若年齢で発症することが確認されている42)。肝硬変合併例では、インスリン抵抗性を有する場合に発癌リスクが高い43)

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