XIIHIV/HBV共感染者での抗HIV療法
9.2剤療法レジメンに変更する際のHBVスクリーニング
現在使用される2剤療法である持効性注射剤CAB+RPV、DTG/RPV、DTG/3TCなどのレジメンは臨床試験においてHIV/HBV共感染例は除外されており、これらの薬剤の開始前にはB型肝炎のスクリーニング検査を確認しておく必要がある。HIV/HBV共感染例であればHBVに活性のある2薬剤を含めるべきである(AII)。HBV感染歴のある症例で、HBVに活性のある2薬剤を含むレジメンから上述の2剤療法に変更した際は、ALTを含む定期的な肝機能検査を行い、必要に応じHBV DNA検査も考慮する7)。